市制60周年 そして前夜祭

今日は私が住む市が60周年を迎えます。

そっか~、私が生まれるちょっと前に誕生したんだな~、この市。

今では市として成立しない人口しかいないけど、その時の住民の方々の努力により市が出来て60年。ほぼ同じ時代を生きてきた私には、ちっさくても市になった時の高揚ぶりがちょっとわかる気がします。

 

今年はその記念行事がとにかく目白押しですが、昨日は前夜祭がありました。

 

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開場前に着きましたが、すごい人の列。開場前に人が並ぶなんて、どんな有名人のコンサートなんだ?と言うくらい田舎ではありえない現象です。今日の競演は色んな人が楽しみにしてたんだろうな~っとその気迫が感じられました。

 

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我が市には誇れる祭りがあります。

左義長祭りと言います。

雪国のこの町が春を待ちわび、訪れることを喜ぶ祭りですが、その御囃子がとても特徴的で、浮かれる様子が面白く、やぐらの下で見ていても飽きません。

そんなお祭りがあるおかげで、この市に一つしかない県立高校に日本文化部と言う部活が10年程前に出来ました。その頃から、全国高校文化祭などで良い成績を残す部でしたが、なんと、今は43人もいるとか!それが全校生徒の一割の人数だと言うから、別の意味でもっとビックリでした。

私が高校に行っていたときは一学年8クラスありました。しかも一クラスの人数は50人くらい居たと思います。そう考えると一学年だけで400名だったのに、今は全校生徒が400名強と言う事ですよね。

でも、この高校は昔から進学校で今もその伝統は続いているので、少数でも精鋭です!

それを証明するように、日本文化部の演奏は素晴らしかったです。学生の演奏を聴けるチャンスなんて無いので、その若さがほとばしる演奏はとても感動しました。頑張れ!田舎の高校!

 

一部にはそのほか、地域で根強く続く太鼓集団の演奏と奄美大島の隣の喜界島から来られた民謡歌手のステージがあり、最後に誇れる祭りの左義長囃子保存会の方々の演奏が行われて終了でした。

左義長囃子は本当に何度聞いても飽きません。もっともっと、いろんな人に知ってもらいたい祭りです。

 

そして二部には、「勝ち山おろし蕎麦大使」になっていただいている、中尾彬ご夫妻と市長のトークショー。

進行を福井テレビのアナウンサーの井上さんがなさってたんですが、さすがプロのアナウンサー、インタビュー形式で進められたコーナーをとてもスムーズに進行していて、聞いてる私たちは飽きることなく楽しめ、あっという間の一時間でした。

中尾さんお夫妻は福井のおろしそばをとても気に入ってくださって、お世辞でも勝ち山おろし蕎麦は日本で一番美味しいと言ってもらえると悪い気はしませんね。

 

小さな田舎にある市に住んでいると気が付かないでしょうけど、当たり前のような古き日本の原風景がとても素敵なのですよと言われ、そうそう!とうなずいていました。

最近ニュースで言われている、将来消滅するかもしれない場所。このまま少子化が進むとそれもあり得る話だと思ってますが、でも、今住んでいる大人が何とか田舎を盛り上げて、子供たちが住み続けたい自慢の町にしていきたいな~と思って帰ってきました。