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東京でキャリアを積んでいた私が田舎に住むようになったきっかけ

田舎に住むパタンナーとして日記を書いてますが、ずっと田舎に住んでパタンナーをやってる訳ではないんです。ずっとここに住んでいたら、今この仕事を続けていなかったでしょう。と言うのは、私がここに住むようになった頃、パタンナーと言う職業はこの市では認知されてなかったんです。実際、私も田舎を出るときには漠然と洋服に関わる仕事をしたいと思ってましたが、パタンナーと言う仕事のことは全く知らなかったんですもの。

 

パタンナー=洋服の型紙を作ることを本業とする人

これはどうも変な和製英語みたいで国内では通用しますが、本来の英語だとパターンメーカーが正しいみたいです。

 

洋服にかかわる仕事をやりたいと思い、高卒で東京に出て、専門学校に3年通いそのまま東京で就職。その時からずっとパタンナーをやってます。最初就職した会社は毎月展示会を開催するのでとても忙しく、3年間で思いっきりスキルとスピードを身に着けられました。

その後結婚の為退社して、結婚後次の会社に勤めるんですが、こちらはインポートブランドで、いい製品を作る経験をさせて貰い、いつの間にかパタンナーのトップにいた私は、ずっとこの会社で働くんだろうと思ってました。

 

30歳を過ぎた頃に子供を授かり、会社で女性社員として初めて産休を貰い(今みたいに女性の職はまだ尊重される時代ではなかったんです)、産後は在宅勤務などを使い無事に仕事に復帰することが出来、このまま会社でパタンナーを続ける気満々でした。

ただ、思ったようにならなかったのは、子供の体調でした。ほとんど毎日のように病院通い。先輩ママからは、「小さいときは病院にばっかりかかるけど、大きくなったら整形外科くらいにしかかからなくなるから大丈夫よ」と励まされましたが、かかりつけの病院のお医者様には、「空気の良いところに住めると良いんですけどね~」って言われてました。

 

その先生の言葉がずっと頭の片隅に残り、空気の良いところに真剣に住もうと思いはじめ、それなら私の田舎に行こうと考えたのが子供が1歳半の時。考えてから実行に移すまではアッと言う間でした。2歳になってすぐに田舎で住み始めたのですから。仕事は不思議と何とかなるって思って、何も考えずに引っ越してしまいました。最初、田舎に住むって言っても、せめて県庁所在地位にしたら?と言われることもありましたが、夫が「どうせ住むなら中途半端な田舎より、どっぷり田舎の方が良いよ」と言ってくれて、私の実家に同居することになったんです。

 

田舎の生活はそれは健康的で、小さな子供を育てるには最適でした。周りには自然が普通に存在してるし、食べ物は新鮮で安全なものが手に入るし、いっつも病院にかかっていた息子が少しずつ健康になっていくし、幼稚園も小学校も中学校も選ぶこともなく、高校も近くにある所に自然と進学、親も余計なことを悩まずに過ごすことが出来ました。

 

あれから24年近く、今はそんな息子も巣立ち、何とかなると思っていた仕事は、自分にスキルがあった事が本当にありがたく、今もパタンナーを続けています。都会に住んでたら、もっと収入も良く、今とは全然違う贅沢な暮らしをしていたかもしれませんが、それよりも、都会のストレスがない中での田舎での仕事の方が私には向いてました。時々出張に東京に行きますが、人ごみに疲れる身体になってしまいました(^_^.)

子供がきっかけで田舎に住む事になりましたが、今は、それは自分にとっても最高の選択だったんだと思えます。

 

確かにどっぷりの田舎の為、仕事をしていく上では色々不自由な事もあり、収入もままならない事もありましたが、食べる事に困るほどのことはなく、何とか息子を育てあげることが出来た事は、上々の結果だと思います。相変わらず仕事としては厳しい毎日が続いていますが、今までと同じスタンスで、「何とかなるでしょう!」と前向きに暮らしていきます。