福井の天神講

 

天神講とは菅原道真の命日に行う祭礼の事らしいですが、

福井では独特の風習があります。

 

福井県では男の子が生まれると、母方の親からの孫渡しの一つとして天神様の掛け軸を贈る風習があり、その掛け軸をお正月から床の間に飾り、1月25日の天神講の日には焼き鰈をお供えして無病息災と学業成就を祈ります。

 

我が家も、私の父の時代からの天神様があり、毎年お正月には必ず飾られます。

家によっては男性一人に一本で何本もの天神様があると言う所もあるらしいですが、我が家は昔からの一本だけがあります。

もう息子は成人してますが、去年孫息子が生まれたので、昨日もちゃんとカレイをお供えして、遠くに住む孫の事を思いながら頂きました。

 

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この風習は幕末の福井藩主、松平春嶽が学業を奨励してその精神的な支えに、菅原道真公の掛け軸に拝むようにした事が始まりと言われてます。

現在、福井県は小中学生の学力診断で上位にいますが、この頃から学業に励むようにとの教えが今も根付いてるんでしょうか。